ポイ活のために有料のプリペイドカード発行はやめたほうがいいと思っている

結論から書くと、ポイ活のために有料の国際ランドのプリペイドカードを発行しても元が取れないリスクがあるからやめたほうがいいと思っている。

あくまで、便利に使用したいためという理由だけで発行するべきものであって、ポイントがもらえるからという理由で発行はやめたほうがいい。

以下はそのことを詳細に書いてある。

 

国際ブランドつきプリペイドカードについて

国際ブランド(Visa, Mastercardなど)のついた有料のプリペイドカードが増えている。

例としては、以下のようなものがある。

  • MIXI M
  • Kyash
  • バンドルカード
  • B/43
  • Revolut

これらのプリペイドカードでは、加盟店でほとんどクレジットカードと同じように使用することができる。クレジットカードを持っていない人や、決まった額だけで使用したい人にとっては便利なものとなっている。

 

一方で、ポイ活でも活躍することがよくある。プリペイドカードの中には使用金額に応じたポイントや残高へのキャッシュバックがある。

面倒であっても、プリペイドカードを何個か経由して支払うとその分ポイントが増えたりする。

2024年3月まででは、

クレジットカード→ANA Pay→TOYOTA Wallet

とチャージしていくと、

クレジットカードのポイント+ANA Payのポイント+TOYOTA Walletのポイント

と3重のポイントがもらえる。クレジットカードだと1.5%程度だが、このルートだと3%程度まで還元される。

 

ポイ活で重要なこと

ポイ活には重要なことが存在する。

ポイント制度はすぐ改悪する

ポイントは客寄せのためのものという側面があるため、客が集まったら改悪となる。また、会社にとってコスパが悪いと判断されたらやはりポイント付与率が下がったり、ポイント付与をやめたり、チャージの利用を停止したりする。

 

全部無料で発行できるプリペイドカードであれば、すぐ改悪しても元が取れないということはない。一方で、有料で発行したものがすぐに意味のないものになると、無駄金を支払う羽目になる。

 

もうひとつ重要なことがある。

より良いポイント制度がいつ出てくるかわからない

よりよいポイント制度ができたとき、すぐに飛びつくのがポイ活では重要となる。

 

プリペイドカード改悪で損をする場合

有料で発行したプリペイドカードで、すぐに改悪されて無駄金を支払う羽目になりそうな事項はこれまでに何例かあった。

実際にあった例としては、次のものがある。

Kyash Card

これは実際に俺が経験したもの。

Kyash Cardは2020年3月ごろに発行受付を開始した。その頃はKyash Cardで1%還元をしていた。クレジットカードからチャージして使うと、常に+1%の還元が受けられた。

発行に900円かかるが、実店舗でも常に1%還元になるため、実店舗で9万円程度使用すれば元が取れる。

しかし、2020年4月ごろにVisa LINE Payの発行受付が開始した。

Visa LINE Payの重要な特徴は、

  • 1年限定で3%還元
  • 2年目限定で2%還元
  • Kyashへのチャージではポイントが付かない

というもの。Kyashへチャージして使うよりも、1年限定で3%還元のためそちらのほうが還元率が高い。当然ながらVisa LINE Payがメインの決済手段になり、Kyashは使われなくなる。

そうこうしているうちに、クレジットカードからチャージして使った場合のKyashの還元率が0.2%となってしまう(無料のバーチャルカードと同じ)。こうして、Kyash Cardは無駄に発行しただけで終了した。

 

MIXI M リアルカード

2023年8月ごろまで、MIXIがエポスゴールドカードの選べるポイントアップショップ対象だった。このため、常に1.5%~2.5%還元で使用できたが、長らく実店舗でのリアルカードが必要な決済が不可能であった。Suica等にチャージして何とか使うなどしていた。

そこに、2023年6月ごろに1000円でリアルカード発行ができるようになる。これがあれば、実店舗でタッチ決済非対応の加盟店で使用できるようになった。

だがその直後に、選べるポイントアップショップの対象外になってしまう。

ところで、以下の条件の店で10万円(選べるポイントアップショップ+1%のため)使用すると発行費用の元が取れる。

  • Suicaが使えない
  • タッチ決済が使えない
  • QUICPayも使えない
  • だけどクレジットカード(物理カード)が使える

こう考えると、結構ハードルが高い。今どきはだいたいクレカ使える店でタッチ決済か電子マネーが使える場合が多い。

ただし、MIXI Mにポイントアップ対象外になるまでに上限額までチャージしておけば、そのあとゆっくり使うことはできるため、元を取れないことはない。が、MIXI Mの残高に高額チャージしてしまうと使い切るのが大変になる。

これについては、俺は発行を見送ったためとくに問題はなかった。

 

以上は過去の有名な改悪である。

いま現在進行形でプリペイドカード発行が殺到しているのはバンドルカード リアル+である。これは700円発行にかかるが、三井住友NLゴールドからチャージし、各プリペイドカードにチャージするとNLゴールド使用額にカウントされる上に各プリペイドカードのポイントにできる。

例)NLゴールド→バンドルカード→ANA Pay

 NLゴールド→ANA Pay ではNLゴールド使用額にカウントされないため、わざわざバンドルカードを経由する必要がある。

それまではKyashがこの役割を果たしていたが、Kyashの改悪で各プリペイドカードにチャージできなくなってしまったため、バンドルカードに役割が移行したのが今殺到している理由である。

だが、このルートは以下の改悪により無効になってしまう

  1. バンドルカードへのチャージがNLゴールドの年間使用額にカウントされなくなる
  2. バンドルカードがほかのプリペイドカードへのチャージをできなくする

特に2が怪しい。そもそもKyashがポイント対象外にしてたのに、わざわざ別プリペイドカードへのチャージをできなくしたというのがいろいろ察せられる。クレカからチャージして、別のプリペイドカードチャージをするという利用はKyashにとって逆ザヤだったのかもしれない。逆ザヤだったらバンドルカードも時間の問題である。

NLゴールドを持ってないため、発行予定はない。持ってたとしても発行することはないだろう。